産後フィスチュラ

産後瘻孔のことである。

 

この上映を知ったきっかけは、先日「teach for japan×かものはしプロジェクト」の対談の際にお会いした
エチオピアの女性iddosheからの紹介だ。


 彼女はこの上映会の司会をやるということで招待してくれた。

まったく出逢いって素晴らしいw

 

 

さて、エチオピアの産後瘻孔の問題。

上映されていたのは「A Work to Beautiful」
10年前に上映されたという、フィスチュラの女性たちのドキュメンタリーだ。


当時エチオピアでは、10歳満たなく結婚をし、13歳ほどで出産をしていた。
身体が未成熟という点、労働による低身長という点で出産は難しく、
3日や長くて10日も出産が長引き、死産に至るケースが少なくなかったという。

近くの病院まで徒歩1日~3日かかる地域もあり、
陣痛がきてすぐに生まれない場合、死産に足るのであろう。
また、陣痛による児頭の圧迫で子宮と膀胱・直腸の間に生じる穴
それがフィスチュラ=産後瘻孔である。

穴が開くということは、そこからは絶えず排泄物が流れているということ。
村落地域ではそれを呪いや不治の病都とし忌み嫌い、
離婚や村八分などが当たり前となっていた。

そこで首都に欧米の医者たちがフィスチュラ専門の病院をつくった。
「フィスチュラ病院」は、当時年間1500名ほどの患者数だというが、
フィスチュラに悩む女性は全国で200万~300万人いる予想だというから驚きである。
ちなみに日本で私はであったことがない、、
でもきっとある人はあるんだろうなと思う。

病院で治療しても、フィスチュラであれば穴を手術で縫合することで治る確率が高いが、
膀胱の容量の問題であったり、そもそも膀胱が破損した状態である場合は難しくなってくる。
ドキュメンタリー内にはそのさまざまな女性が映し出されていた。

 

 

部族のしきたりや習慣、歴史などにより仕方がないことはあるが、
あまりにも知識不足からきている問題だなと思った。

しかし彼らに非があるわけではない。
本当にフィスチュラのことを知らない人が多いのであるし、それを呪いだと思っているのが事実である。
それに13歳で妊娠は早いという事実だって、知る機会がないからわからないのである。

治療し終えた彼女らは、自分の子供は早く結婚はさせずに、自分で人生を決めてほしい。
と語っていた。

 

それから10年あった今、インフラが整備され状況は良くなってきているという。
しかし、女性の性問題については世界的に課題が山盛りな感じがする。

 

そのあとさらに出逢いがあったので、それはまた明日w