私の欠点は、自分ができることを人に押し付けてしまいがちなところだ。
「感情を出すのが苦手なのに、それを出させようとしてくる」
そういわれた瞬間に、何か違うものが駆け巡った。
衝撃的だった。
「感情を出すことがいいこと」と私は思い込んでいたのだ。
私は私の中のよかれと思っていることを押し付けていたのだ。
個人と向き合っていたようにみせかけて
自分のいいようにしようとしていた。
感情は出さないとわからないんだよって、
それって感情を表に出せない人にとっては本当に苦痛な話。
私は私の中の価値観で生きていて
人も自分と同じように、
あるいは自分が生きやすいように
人を変えようとしていたのではないか。
私は私だった。
相手は相手だった。
なんかとてつもない深いところを気づいた感じ。
でも本当にこういうことって、間に当たらないとわからない。
そういう本を読んだって、ふむふむと思うんだろうけど
人を傷つけて、初めてわかるなんて
本当に嫌になる話。
人生の運命論はあんまり好きじゃないんだけど、
そういうこと気づかせてくれるっていう出逢いは少ないと思ってる。
これをばねに進んでいかなきゃいけないところが人生の辛いところで、
でももう後ろを向くことはなくなるんじゃないかなと思ってる。