遠くで花火が上がるたび、立ち止まりその色にうっとりする。。
反対側ではそっと遠ざかるオレンジの夕日。
花火があがる。
オレンジと灰色のコントラストが鮮明になる。。
何回花火が上がっても、一向に真っ暗にならない。、
まるで太陽も
「たまには花火がみたいんだぃっ」
と言っているかのように、
ゆっくりゆっくりとその音を惜しむように地球の反対側に消えていった。
もしかしたら太陽が、やっぱり花火がみたーい!
なんて逆走してきたらどうするよ?!
そしたら地球は終わりだね!
なんていつものバカみたいな話をする私と妹。
こんな話がとても楽しいと思えるのは、
考え方の価値観が同じなんだなーってこと。
あははは!
なんて笑いながらも、
こんな当たり前の幸せは、いつかは当たり前じゃなくなるんだななんていう、
鼻の奥底の首から食道、胃の中心までが一気にムズムズ、酸っぱいような、涙腺に通じる何かが流れる。
今の時は何も変わってない。
変わることもない。
ただ同じ時間に生きていて、
同じように言葉を話し、ご飯を食べ、寝る、起きる。
同じことをしているのに、一緒にいる場所が違うだけで、やはり今自分は一人なんだと感じる。
帰りに振り返ると、いつも母と妹が手を降っている。
そんな当たり前の風景のようなものも、
いつかは当たり前じゃなくなるときがくる。
また酸っぱいムズムズが通るけど、
その時には私も新しい帰る場所を作って
誰かを愛することに精一杯なれば、
悲しみも半減するだろう。
あるいは新しい愛の構築によって、感謝と幸せな気持ちで満たされることになるかもしれない。
守るもの、家族、愛する人を見つけること。
育て作っていくこと。
感情を持つ生き物の、本当の幸せはそこにある。
人を愛するということ。
難しいようで簡単な、究極の難しさ。
happy birthday my sister.